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酒屋慶風・丸又商店 横地準 の店長日記



たましいが醸す

「たましいが醸す」

白老 富山なんと五百万石
今錦 おたまじゃくしの妹

この2つの酒を飲むと、本当に時代が変わろうとしていることを感じます。

少し前の時代、日本酒は級別表示でした。
特級、一級、二級という分け方です。
それは今も上撰、佳撰という分け方で残っています。

級別廃止後、特定名称酒と呼ばれる酒が人気となり、地酒ブームへと繋がりました。
そして、10数年の時を経て今があります。

その今を飲むと感じます。

級別の頃は「こころ」が醸していました。
美味しい酒を造ろうとする、蔵人の想い、そのこころです。

夏目漱石の書く小説も「こころ」を描いていました。
登場人物のこころの葛藤とか、こころの趣きが人物のキャラクターでした。

時代がそうでした。
しかし、今はそれを越えています。

「たましい」が醸している。

しかし、これは誤解を受けかねない。
こんな事はまだまだ書けない。

たましいの叫びと言えば「ムンクの絵」を思い出します。
でも、もう、そうじゃない。
そんな次元じゃないと思う。

リサ・ランドールの「異次元は存在する」
これは確か5年位前だったと思います。
そう、アメリカの女性科学者が、5次元に触れた理論物理学の論文を発表したのです。

科学者も人の子。
誰もが何かを感じている。
そう思いました。

愛知県の米宗・青木酒造さんの米は、長野県の自然共生米。

求めるから出会うのか。
そういう取り組みをして栽培された酒造好適米は、どの蔵元さんで使用され、美味しいお酒になるのだろう。
その出会いの切っ掛けはどこにあるのだろう。

その米は、自らが美味しい酒になってくれるのを望んでいると思う。
だから、良き造り手の手によって醸して欲しい。
そう思っているんじゃないかなあ~。

もの言わぬ「米」がそう言っているように感じる。

だから、この3つの酒を試すと、「お米が喜んでいる。」
そう感じます。

それらを結ぶもの。
それは次元の違う世界が在って、その作用が働くとしか思えない。

でも、お酒の味が、「もうこりゃ、すごい。」っていう表現をする味ではありません。

「いやあ、いいねえ、美味しいわ、この酒」
です。

だから、伝えるのに苦労します。

で、今日はこんなことまで書いてしまいました。
誤解されると困るなあ~、と思いながら。

米のたましい。
造り手のたましい。
それが共鳴したのだろうと思えるのですよ。

それが有ってこそ、美味しい酒になってくれる。


ああ、もう止します。
本当に誤解されてしまう。






by happy-breeze | 2012-02-24 08:12 | 個人的な見方
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日々の出来事や想いを、そして新着情報や蔵便りを書いています。

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