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酒屋慶風・丸又商店 横地準 の店長日記



日本酒の上質な味わいとその価値とは何だろう。(その3)

日本酒の上質な味わいとその価値とは何だろう。(その3)

(続き)

高級な日本酒。
ちょっといい日本酒。

それは、大吟醸。
そして、純米吟醸。

となります。

この吟醸というお酒は、イコール香りのよい日本酒というイメージがあると言っても良いでしょう。
そして、とてもスムーズな飲みやすさ。
ちょっと冷やして飲む酒。

そして、「わ~、美味しい」と思わず笑みがこぼれる酒。

こんなイメージでしょうか。


特に問題でもあるのですか?

いえ、何もありませんよ。


但し、吟醸という捉え方。
それが画一的である必要もないのです。

ここで一番の捉え方の違いは「香り」です。

吟醸酒の香りは、通常「吟香」と言います。

この言葉は、「造り手が日本酒を吟味して醸した結果、普通のお酒よりも良い香りがした。」
それが、吟醸のお酒の香り。
つまり、吟香です。

と言うことは、この「良い香り」の捉え方もかなり幅が広いことになります。
吟醸というカテゴリーに入るお酒で、「へえ~、良い香り」がするねえ。
「ばあ~と、すごく香るという感じではないけれど、何だろう、落ち着いた感じの良い香り、こういうのは何かに例えてはいけないような気がする。」

コメントして、何かに例えてしまうと、その言葉に気が行ってしまいます。

誘(いざな)ってくれれば良いのです。

そういう香りもやはり「吟香」なのです。


しかし、この手のお酒は「香り」がとぼしいと判断されかねません。

ここにも又、伝わらないもどかしさ。
市場の壁が立ちはだかります。


尚、こうして書いておりますが、今までに出来上がっている「吟醸」というイメージを否定しておりません。

これはもちろん素晴らしいことですから。

一般論として
普通のお酒以上に、より吟味して醸したお酒が、まあいわゆる高級品といいますか、「吟醸酒」となる訳ですが、その捉え方が「酒屋万流」であれば良い訳です。


但し、こういうことが、上手くカテゴリー別に分けられない。
同じ「吟醸」というカテゴリーで、こういう違いがありますとお伝えするしかない。

まあ、致し方ないですね。




2013.08.26





by happy-breeze | 2013-08-28 07:06 | 日本酒
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