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酒屋慶風・丸又商店 横地準 の店長日記



私の思う日本酒の分け方(その4)

私の思う日本酒の分け方(その4)

50%精米なのに「特別純米酒」表示。

こういうのは止めて欲しいよ。
こっちは50%は「大吟醸」なんだから。

こういう論争が聞こえてきたりすることがあります。


でも、私は何の問題もないと思うのです。


要するに、どういうタイプの酒として商品化しているか。
ここを消費者さんに伝えるべきであって、精米歩合だけですべて大吟醸とする必要はないと考えます。


また、クルマに例えるのですが
エンジンの排気量がそれ程でもないスポーツカー。

怪物マシーンのようなものだけが、あるいはスーパーカーと呼ばれるものだけが、スポーツカーではありません。

手の届く価格帯での、まあいわゆる中級クラス。

でも、なめてはいけません。
抑えどころは、もちろんスポーツカーならではの醍醐味が走りにある。

タイプとして選び、予算で選び、ライフスタイルで選び、趣味で選ぶ。
いわゆる中級のスポーツカーって有難いと思います。


日本酒でも、50%磨いていても、タイプはあくまでも「特別純米酒」というカテゴリーの酒として造っている。
としたならば、これは「大吟醸」と呼ばない方が伝わります。


このカテゴリーと言いますか、タイプと言いますか、4ドアセダンとか、ワンボックスカーとか。
そういう伝わる言葉が必要だと思います。

そして、そこに「生もと仕込み」とか「山廃仕込み」とかの表現が加わります。
日本酒は、この表現があまりにも多すぎるのです。


多くてもいいけれど、ならば、どういう酒なのかが伝わるかどうかでしょう。


お値打ちな大吟醸もあれば、高い特別純米酒もある。

これが出来るのは、分類が出来ていればこそ。
そう、それでこそ消費者さんの混乱はなくなるのではないでしょうか。


2014.01.21




by happy-breeze | 2014-01-21 20:56 | 日本酒
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