(続き)
美味しさは10人違う?(その2)
考えてみました。
要するに
趣味としての「好み」の美味しさ。
これが、各人それぞれに違う。
というようなことではないかと。
仮に、ワインバーのマスターが、ウチは私が美味しいと思うワインをちゃんと味を観て揃えています。
とします。
そのマスターが美味しいと思うワインって、どの基準なのか?
この時に、自分の「好み」としての美味しいワインを選んでいたとすると。
これは、どうなのでしょう。
消費者の立場であれば、これで正解です。
でも、お店であれば、やはり違うと思います。
そりゃあ、程度の問題で、ある程度はそうなりますよ。
でも、本当は色々な美味しさをそれぞれに理解しながらお客様に提供する。
ここがプロとしての選び方。
そして勧め方。
つまり、赤なら、ちょっとコクがあって複雑味を感じるようなタイプが好みだとします。
それがいつも間にか、軽めの赤ワインに対してもそれを求めてしまう。
エレガントさが売りの赤ワインに対しても、知らず知らずそんな味を求めてしまう。
プロが陥ってはいけないところです。
やはり、それぞれの特性に応じた、それぞれの美味しさ。
これを吟味してこそ、そうして揃えてこそ、素晴らしいワインバーのマスターであると言えるように思います。
(仮の話しとはいえ、僭越な文章で大変失礼しました。)
よろしくお願いします。
2015.04.15