美味しさのカタチ再考(その2)
この「美味しさのカタチ」という言葉を使いながらホームページにコラムを載せていて、一番気を付けなければと思うことがあります。
それは「好みは人それぞれ」だからね。
という言い回しです。
前項のエピソードを例に書いたりすると、決まってこのように言う方がおられます。
そりゃ、そうですが。
う~む。
それを言われたら、もう何も言えなくなります。
それが行き過ぎると、今度は「あなたが思った通り」でいいのです。
となります。
美味しいと感じる基準は人によって違うのだから。
つまり、何でもありになります。
こうなると言葉の勘違いです。
どんなに「美味しい」ですよと言っても、それを分かってもらえなければ意味がない。
という展開。
そうなると
それなら最初から「美味しさのカタチ」を追求することなんて意味のないことになります。
都合よく「好み」という言葉が使われる。
「好みの味」が美味しい味。
その通りです。
(異論はありませんよ。)
でも、それぞれの美味しさをお伝えする。
それを楽しむ。
そこをお伝えしたい。
これが酒屋慶風のコラム「美味しさのカタチ」でありたいと思います。
よろしくお願いします。
2015.11.02(月)