造り手の顔の見えるワインを造りたい。
ベルンハルトブロイヤー
何だか日本酒、それも地酒の杜氏さんのようなコメントですね。
22日(火)のドイツワインの試飲は、実はこのブロイヤーさんのワインを試すことが目的でした。
以前から、その噂は聞いていました。
ラインガウのリースリング復興に人生を賭けた醸造所の経営者さんであることを・・。
ドイツワインと言えば、リースリングと思っていたのですが、何とドイツでのリースリング種は全体の20%なのだそうです。
リースリング復興。
彼は何を復興したかったのか。
それは、世界的な地位ということです。
つまり、リースリング種から造られる白ワインが世界でトップのワインであるという評価を受けたい、そう、得たいということでした。
シャルドネやソーヴィニオン・ブランに伍していけるものであるという信念があったのでしょう。
食事に合う最高の辛口白ワイン。
それは、ドイツ・ラインガウのリースリング種から造られる白ワインである。
それは確かに感じました。
液体から発刺としたものがほとばしっていました。
濃厚な果実からの美味しさがバランスよく配置されており、それでいて、ゴ~ンと来るかと思いきや、滑らかな飲みやすいワインに仕上がっていました。
中々、出来るものではないなあ~、う~ん。
それでいて、強い主張をこれでもかとする訳ではありません。
ちゃんと治まるところに治まっています。
ワインは食事と合ってこそ、その真価を発揮する訳ですから、その辺のことはもう十分すぎるくらいに分かっている、それを味わいから感じました。
世界のトップの称号を得たいという想い、そうゆう気負いが有ってはそれもまた味に出てしまうでしょう。
「どうだ、どうだ。」
それさえもちゃんとクリアーしてきている。
そんな印象を受けました。
素晴らしい。
決して遠くない、その日が来るのは・・。
ダンケシェーン!!