泥舟。
幕末の三舟と呼ばれる高橋泥舟。
その彼が揮毫した文字が書かれた屏風をテレビ画面を通して見ることが出来ました。
すごい!!
何と書いてあるかは読めません。
でも、素晴らしい書です。
それは、画面から伝わってきます。
あの山岡鉄舟が私淑した人物であり、槍の名人です。
幕末の偉人として、勝海舟しか教科書に載っていませんから、後の2人は知る人ぞ知る存在になってしまっています。
私も最初はよく存じ上げませんでした。
私、書を少々かじりました。
その辺りから、この方達のことを知るようになりました。
もちろん、書の教室では教えてくれませんよ。
書の大家として歴史上の人物を観ていく内に、山岡鉄舟を知り、そしてその義理の兄に当たるこの高橋泥舟を知りました。
「幕末の三舟」として有名な勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の三人の幕臣の中で一番知名度の低い高橋泥舟ですが、彼は槍一筋に生き、その腕前は天下無双、神業と言われたそうです。
主君・徳川慶喜に使え、維新後は二君に仕えずと新たな役職を断り赤貧に甘んじたとか。
歴史に名を残すことが出来なかったように見えますが、私の中では最もあこがれる人物です。
書は人を表すと言われますが、正にその通りの印象を受けました。
伝えられている、思っていた通りの人だとその書から感じました。
ありがとうございました。
ちなみに華々しい役割は全て他に譲り、徳川慶喜を最後まで見守った人物。
世に出ること、歴史に名を残すことなどに興味を示さず、潔い生き方を貫いた武人。
ちょっと、格好良すぎる、と思うのですが・・。