今日は、初めてのお客様が、常滑の地酒、白老の上撰、一升瓶を求めてご来店頂きました。
こんなに美味しい酒なのに、どこにも売ってないんですよ。
名古屋では、ここだけって聞きましたよ。
ありがとうございます。
上撰の一升瓶は、ホント店頭から消えましたねえ。
昔の一級酒に当たるものですが、大手銘柄のパック酒しか売れない市場の商品ですからね。
商売の掟といいますか、定めといいますか、上手くブランドが浸透したものか、あるいは低価格のものしか残りません。
特定名称酒と言われるジャンルに入りませんからね、余計に価格競争にさらされます。
上撰のような商品ですと、実直に美味しい酒を造っても、中々、その良さを認めてもらえない時代ですね。
まあ、そこで、昨日と同じように色々と試して頂きました。
この酒も美味い、こちらの酒も美味い。
でも、別物なのです。
消費行動として、そうですねえ。
シャツを選ぼうとした場合。
スーツにネクタイをする時に着るシャツとカジュアルに着ようとするシャツとでは、比べられませんよね。
ジャンルが違うのですから。
別物とはそうゆう意味なのです。
同じ日本酒という括りで見て、土台の違うものを同じモノサシで測ることはやはり可笑しいのです。
辛口の酒という表現の話になりました。
食べるときの肴(料理)と日本酒は、どのようにみればいいのでしょう。
日本酒、それも昔からある上撰のようなお酒は、甘口、辛口といいます。
この時、甘口の酒が好みの方と、辛口がいいという方が、それぞれに好みの酒を飲み、肴として同じ美味しい寿司や天ぷらを食べたとすると、どちらも同じように満足されると思います。
酒と料理の相性っていいますが、日本酒の場合はこうなります。
ワインの場合、甘口の白ワインですと、まあ、デザートワイン的な飲用が主になるので、ワインと料理の相性という一般的なルールが存在するとは思います。
ここのところも、よく間違って伝わっているのではないでしょうか。
でも、今日もホントに嬉しかったです。
日本酒の持つ、美味しい、という価値観を理解された方がまた一人増えましたから。