今、去年のボジョレーヌーヴォーが3本、セラーで寝ています。
ある料飲店さんで、縦販売といって、去年と、今年とを飲み比べてもらう企画用の商品です。
縦販売とは、同じ商品をヴィンテージを並べて販売する。
縦に並べるということですね。
本当は、3年位を縦に並べたいところですが、まあ、今年は去年と今年の飲み比べで何とか様子を見てみようという次第です。
私は、お酒に関して「酒屋慶風」なるコラムサイトを持って色々と良い酒を探求しているつもりです。
その切っ掛けの一つは、あの熱狂的なブームの最中に飲んだ一本の「ボジョレー・ヌーヴォー」でした。
それは、素直に「美味しい」と思う味のボジョレー・ヌーヴォーでした。
しかし、巷では、大手メーカーの大量販売用のボジョレー・ヌーヴォーばかりです。
そして、多くの人が「ボジョレー・ヌーヴォー」に失望していきました。
一対、どこが美味しいのか分からないと。
それでも、まだまだ、今も「ボジョレー・ヌーヴォー」商戦は活気があります。
そんな中、スーパー、コンビニで「ボジョレー・ヌーヴォー」が大量に売られる訳ですが、私ども零細な個人商店が同じようなモノを売っていては、こちらに目を向けてもらえません。
そこで何が美味しい「ボジョレー・ヌーヴォー」なのかということを探求しなくては、始まりません。
そんなこと言っても、その時飲んだ「ボジョレー・ヌーヴォー」を仕入れれば良いだけの話じゃないか。
となるのですが、実は私が飲んだメーカーの「ボジョレー・ヌーヴォー」は、日本に輸入されたのは後にも先にもこの時だけでした。
実に貴重な体験をしたことになるのですが、別に何か特別な商品という訳ではありません。
至極普通に美味しいと思った「ボジョレー・ヌーヴォー」でした。
こうゆう味こそ、誰でも理解出来るし、赤ワイン入門にピッタリだなあ。
そう思ったことを覚えています。
どこのメーカー。
教えてよ。
それは、止めておきます。
入手出来ないのですから。
その後、紆余曲折を経ながら、今の2つの取り扱っている「ボジョレー・ヌーヴォー」にめぐり合うのでした。
その一方のメーカーの「ボジョレー・ヌーヴォー」が、少し寝かせるとホント美味しくなります。
半年くらい、そう、だから2月~4月位に飲むとホント落ち着いていて美味しいのです。
果実味がたっぷりとあって、ちょっぴりジュースっぽくて、ああこれをジューシーとか表現するんだ。
品のよいお手頃なワインって感じがして、とってもいいんです。
今日、その飲食店のご主人がいらして、ヌーボーの話になったので、帰られた後に、思い出したかの如く何だか自分の中の原点を再確認した次第です。
先程書いた、紆余曲折の部分こそが「酒屋慶風」のコラムページを書かせ続けている原点なのです。
その内容は、いつの日かお伝えします。
待てよ、ちょっと支障のある事柄もあるので困ったなあ。
まああまり、期待しないでくださいね。