ワインを知っているって何だろう。
10月10日(金)
店にご来店いただいたお客様との会話です。
某レストランさんの方から当店を教えてもらって来ました。
というお客様です。
すごくシンプルに当たり前のことをとても普通にお話し出来ました。
「ワインに付いて」なんて難しいことではありません。
(私が難しいことは知りませんから、そういう話にはならないのですが。)
どうしても日本人は、ワインというと構えてしまいがちです。
ワインのこと良く知らないのでって、まずおっしゃいます。
その意識を全くフラットにワインに向き合えるようになっていただくこと。
これが今は最も大切なことかもしれないなあ~と思ったりします。
誰もワインのことなんて、特別に詳しくなる必要なんてないでしょ。
美味しいワインを飲むということが、どうすれば出来るのか。
そちらの方が大切です。
どこそこの「蕎麦屋さん」が美味しいって。
その美味しい蕎麦を食べるのに、どれ程のことを知らなくてはいけないの?
何も知らなくても味わえるでしょ。
ワインだって同じだと思いすよ。
ワインはどれを選んでいいのか分からない。
ならば、何を知る必要があるのか。
仮に10種類の様々なワインがあったとします。
その中で、どれが美味しいのか。
ですよね。
かなりワインを飲みこんでおられる方にこそといった、いわゆる通向きのワインがあったとします。
でもそういうワインは、あっても2~3本。
他の7割は誰でもその味を認識できると思います。
その認識する時に、たじろぐ必要なんてありません。
よく、味の評価はひとそれぞれ。
って言いますが。
そうでしょうか?
この7割の内のまた7~8割は、おそらく誰でも同じような認識を持つことになると思います。
要するに、10本の内、2~3本はちょっと難しい味のワイン。
でも、5~6本は誰でも同じようにその味が認識できる。
1~2本位は意見が分かれるかもしれない。
そう思えば、自分が美味しいと思えるワインをチョイスするチカラはどんどん付いていきます。
日本酒に於いても同じだと思います。
まあ、個性派に属する味のお酒であっても、まあ分かる人が少なくて、とか言いますが、その良さ、その美味しさは伝わっています。
もし、伝わらない個性だとしたら、それはダメな味なのです。
人それぞれ感じ方が違う。
これ、お酒の世界ではとても当たり前に使われますが、私はそんなことないと思います。
但し、分かったしても「選んで」飲むかどうかは、それこそ消費者の判断です。
当店の中で、色々と試飲頂きますが、その味はほとんどの方がちゃんと認識されます。
その上で、この酒にするね。
と言ってお買い上げになります。
味の認識はみなさん同じです。
購入される商品が人それぞれなのです。
(続く)
2014.10.10