酒屋慶風・丸又商店 横地準 の店長日記



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選ぶポイント(その2)

僕のお気入りは「キリッと辛口、燗上がりする酒」さ。
とか、
私は「甘さが自然な感じでゆっくりくつろげるような酒がいいなあ」とかになります。

要するに、食中酒なんですね。
(今は、食中酒というカテゴリーが確立しているようです。)

お茶とまんじゅう
紅茶とケーキ
という組み合わせに例えれば、
日本酒と美味しい旬の料理の組み合わせということになります。

舌鼓を打つのは、旬の食材を使った料理の方です。
美味しい天ぷらであり、刺身なのですね。

この時に、お気に入りの酒を供にして美味しく食べ、そして飲みたい訳ですね。

そうゆうお酒の美味しさの評価とお酒そのものに美味しさを求める場合とでは、やはり違うのではないかと思いました。

紅茶でも、その味わいが色々と楽しめるものがあります。
フレーバーティと呼ばれているようです。
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by happy-breeze | 2010-05-31 09:06 | 日本酒

今錦の感想を頂きました。

東区Kさまより「今錦おたまじゃくし」の感想を頂きました。

すでに、今錦おたまじゃくしはご購入して頂いているので味はご存知なのですが、今回は「今錦おたまじゃくし」の原酒を割り水してみたり、燗をしてみたりと、色々とお試し頂きました。
その時の感想がこれです。

おたまじゃくし原酒の時は、甘みを感じるのに、おたまじゃくしに手が生えたラベルの純米酒になると、酸味と辛さを感じます。
そして、それを燗にすると今度は酸味が押さえられた感じになって辛い酒になりますね。

でも、お酒はとっても美味しいですよ。

ありがとうございます。
何だろう、新酒ならぬ新種の誕生ですかね。
ホントに、こうゆう、新進の造り手による新たな感性から生まれる日本酒が登場してきましたね。
進化する日本酒と言ってもいいかもしれません。


2010年5月30日(日)店内での試飲会に於いて頂いた感想です。
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by happy-breeze | 2010-05-30 17:05 | 日本酒

選ぶポイント

洋服でも、カジュアルな上着とビジネスに着る上着を、この生地はこれこれで、デザインはこうなっていてと論じても、元々使用目的が違うのですから、そこを踏まえてからでなければ意味がありません。

つまり、何に使用するためにその洋服を購入するのかが最初に分かっているからこそ、この生地はこれこれで、デザインは・・、ポケットは・・、どんなシャツと組み合わせてと話が出来るのです。

どうも、日本酒はこのことが忘れられていたのではないかと思いました。

一括りにされていたように思います。

もちろん、洋服でいえば、衝動買いもあれば、買ってからどのように着ていこうかななんて感じのモノもありますから、日本酒に関してこうゆう感じで取り組みますが明確に出来ないことも確かです。

洋服でいえば、ビジネスにも、カジュアルにも、組み合わせ次第で対応するスーツですとか、ジャケットです、とかありますからね。
そういう見方からすれば、飲む人の自由でもあります。
でも、指標はあった方がいいと思います。

丸又商店サイトに日本酒の3つのタイプ別分類「選ぶポイント」というページを載せました。
これから、少しづつ進めていきたいと思います。
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by happy-breeze | 2010-05-30 09:10 | 日本酒

エピソード(1)

昨日、女性のお客様で日本酒を求めてご来店いただきました。
私が、香りが良くて、わ~、美味しいっていう感じのお酒がいいですよね。
とお訊ねしたところ、
いえ、そうゆうお酒じゃない方がいいです。
ときっぱりとお答えになられました。

今から、友人が集まるのでそこで「すきやき」をやるので、その友人の一人から、そのことを言ってここにくれば良い酒を選んでくれるよと言われて来ました。
との事。

これはどんな感じですか。

しっかりした感じで旨味も酸もあるタイプです。
でも、変わった個性的という感じではなく、分かりやすい美味しさですよ。
ぴったりかもしれません。


ここで、「美味しい」という言葉が2度出るのですが、違う意味合いですね。

このことをして、選ぶポイントの取り組みを行おうと思いました。

酒そのものをいくら美味しくしようとしても、飲み手の選び方はこのようになります。
ここが、お酒選びの一番のポイントになるのではないかと思います。

もちろん、どちらが本当の日本酒の姿ということではありません。
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by happy-breeze | 2010-05-29 09:50 | 日本酒

「お気に入りの酒」と「美味しい酒」 (その3)

日本酒の商品紹介のページに「選ぶポイント」という文章を表示しようと思いました。

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「お気に入りの酒」と「美味しい酒」
当店では、日本酒の案内に際してお酒のポイントを大きく3つに分ける試みをしようと思います。
昔ながらのスタンダードな味わいのお酒を選ぶ基準は「お気に入り」を探す。
香りや味わいを求めて「冷や」で飲むタイプは「美味しい酒」を探す。
という探すポイントの違いがあると考えています。
そして、杜氏さんの感性に裏打ちされた「造り手さんの個性が表現されたタイプ」も登場してきています。

要するに、昔からの普通のお酒に分類されるお酒に、香りや味わいのタイプの分類をしてもあまり意味がありません。
こうゆうタイプは、キリッと辛口とか、さわやかなとか、燗映えするとか、甘口で燗も出来る、とかの案内文になります。
そして、多くが「食中酒」になるものがほとんどです。
最近人気のタイプは、香りの表現とか、味わいのタイプの分類が主になります。
お酒そのものの「美味しさ」を求めることになります。
どちらとも言えないなあ。
でも、良い酒だなあ、というのが有りますよ。
当店でも、この、両方に属するかなあというお酒が多いです。

何が言いたいかといいますと、同じモノサシで測れないものを同じように論じていてはいけないのではないかということです。

だから、飲用に供するにしても違いますよね。

それから、造り手さんの個性が表現されたタイプというのもとってもいいなあと思います。
ただ、幅が広いし、ここに入るものはどれかと言うことは、これまた案内に困ることは困るのですが、でも、とても楽しみでもあります。

新しく作る商品紹介のページから行っていくつもりです。
今錦 おたまじゃくし 特別純米酒
に載せてみました。






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by happy-breeze | 2010-05-28 18:08 | 日本酒

長野県今錦田植え

長野県中川村の「今錦」米澤酒造さんから田植えの様子が届きました。
標高650メートルにある棚田の風景です。
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こんなに可愛いお嬢ちゃんまで・・。
いいなあ、楽しそうで・・。

アルプスを見ながらの田植えですね。
いやあ、すごい景色です。
長野県ならではといってもいいかもしれませんね。
いいお米に育って下さい。

「今錦」米澤酒造さんありがとうございました。
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by happy-breeze | 2010-05-28 16:41 | 日本酒

美味しいお酒とは、お気に入りのお酒とは(その2)

冷やで美味しい酒と言えば、「大吟醸」に代表される「吟醸酒」に分類される日本酒ですね。
ここから、「良い酒は冷やで飲まなければいけない」ということが流布されました。

その通りなのですが、ここでも言葉が一人歩きしてしまったと思います。

大吟醸のようなタイプの酒は、冷やで飲まなければならない、と言ってくれればよかったのですが、「良い酒は・・」と言ったモノですから、燗をする酒は、ダメな酒、つまり駄物扱いにされてしまいました。

百貨店での大規模な試飲会等で色々と飲み比べが出来るような場合、ここで一番人気になるのは、当然、飲んで美味しい酒です。
当たり前ですね。

ところが、こうゆう人気のある酒の多くは燗には不向きな酒がほとんどです。

こうして、「良い酒」の意味が混同される時代になったと思います。

昔の「冷や」というのは、常温のことを言います。
今は、かなり低い温度帯のことを指すようです。
つまり、酒質が違うのですから、冷やして飲むにしても味わいが違うのです。

そして今、ようやくこの辺りの事がすこしづつ理解され始めました。

どちらが良いということではないのです。






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by happy-breeze | 2010-05-27 20:30 | 日本酒

美味しいお酒とは、お気に入りのお酒とは。

今、巷間いわれていること、それは、「日本酒はその有史以来、今が一番美味しい酒が市場に出回っているのではないか」と言われています。
ここでいうところの、「一番美味しい酒」とは何を以てそのように言われているのでしょう。
どうやら、この言葉に大いなる勘違いがあるように思えてなりません。

なぜ、このように思うかといいますと、ある日本酒ファンになられた若い女性の方から、次のように言われました。
「実は私、本当に美味しい日本酒の味を知らないのです。」と。

この発言は、実は本来の日本酒の有り様を考える上でとても意味のある事だと思いました。
難しい理屈を書くつもりはありませんが、要するに本質論なのです。
それを、言わなくても分かっておられるのです。

昨今の日本酒事情として、「冷や」で飲まれることが多いですね。
しかし日本酒は、昔から燗をして飲む物とされていました。

昔は、いろり、火鉢、釜戸、ストーブ等で家の中で一日中ほとんど湯が沸いていました。
火が身近だったのです。
家に湯があるから、お酒を燗にするのにいちいち湯を用意する必要がなかったので、お酒は燗で飲まれていました。
今の言葉でいえば、インフラが整っていたことになります。
それも、ごく当たり前にです。

現在は、そのインフラが消えてしまったこともあって、「冷や」で飲むタイプの日本酒が登場してきたようです。

この辺りから、日本酒の意味が違ってきたのではないでしょうか。

江戸時代のお酒と今のお酒は、味比べをすれば、今の方が美味しいと言われています。
ところが、矛盾するかもしれませんが、江戸時代のお酒の方が完成されたものであったと言われています。
しかも、昔の酒を今、造れるかといえば無理だとも言われています。
つまり、工芸品、着物、あるいは刀剣、はたまた、宮大工の造る家屋、等々、こういった職人さんが作るものも江戸時代のものを見て、今では再現出来ないと言われることと同じようです。
(江戸時代の酒が今ここにある訳ではありませんが、想像してそのように言われています。)

今の「冷や」で美味しいファッショナブルな日本酒もいいのですが、伝統的な日本酒でなければ燗をしても映えません。


美味しいのは今の方なのに、昔には及ばない。
と言うことは、「美味しいって何」ということになります。


ここに本質的な違いを見なければなりません。
それはですね、日本酒に美味しさを求めるということ自体、実は意味合いが違うのです。
捉え方が元から違うのです。
現代のように、美味しさを造ろうとするから、こうなったともいえます。

それじゃ、不味い酒が良い酒だとでも・・。
いえいえ、視点が違うのです。

昔の生活の中での日本酒は、毎日食べる「ごはん」と同じ捉え方だったのです。
だから、毎日、晩酌出来るし、それだけでは味気ないので肴が要るのです。
肴は、ごはんのおかずと同じ役目なのです。
だから、お気に入りのお酒と一緒に、美味しい旬の肴に合わせるのが楽しみだったのです。
この、お気に入りの酒っていうのを見つけるのが良かったのです。

お酒の美味しさの意味合いが違うのです。
美味しい酒を造ろうとすればするほど乖離してしまう。

ここを、一緒にして論じてもかみ合わないということです。

こうして、美味しいと言われる酒が市場に出ているにも関わらず、「本当に美味しい酒」に出会わないということになるのです。







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by happy-breeze | 2010-05-27 11:57 | 日本酒

ボルドー・ソーヴィニオンブランの白ワイン

エロティックなラベルで印象的なボルドー・ソーヴィニオンブランの白ワイン
円みのあるボリュームが大好評!!
ジョセフ・ジャヌー レ・シャルムーズ アントル・ドゥ・メール

山菜の天ぷらにソーヴィニヨン・ブラン

揚げたての山菜の天ぷらに、塩をぱらり、レモン汁をかける。もう五月の新緑の香りが漂ってきます。
これに合わせるワインとして、ソーヴィニヨン・ブランが良いのではないでしょうか。
若草のようなすがすがしさ。はつらつとした酸味。かすかな苦みと旨味がバランスのよい白ワイン。これをよく冷やして合わせてみては如何でしょう。

ちなみに、天つゆで食べた時は日本酒の方が合うかもしれません
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by happy-breeze | 2010-05-24 19:48 | ワイン

幕下菌

日本酒の甘辛に関してコラムを書くため色々と資料を当たっていましたところ、「幕下菌」なる言葉に出会いました。

懐かしいなあ。

それは、私がこの家業の酒屋を学生時代に手伝っていたころに出会っていた言葉だからです。

相撲の幕下力士にたとえて付けられた名前ですよ。

何かといいますと、生もと系酒母育成の過程において、酵母の他に名前の上げられる菌はと言えば、乳酸菌と硝酸還元菌などですが、確認されている菌はまだ数種類あるそうです。
その上、その他にも何らかの微生物があるとされています。
つまり、存在そのものも定かではなく、もちろん名前も付けてもらえません。
しかし、そうゆう微生物も酒母造りにおいて何らかの働きをしているものと見ているのですね。

そうゆう微生物に対して付けた名前が「幕下菌」なのです。

こうして、酒母造りの段階から、お酒を造ってくれることに対して何と言いますか、自然への畏怖、敬意が感じられますね。
どこにいて、どんな作用しているのか定かではないけれど、何らかの働きをしていてくれる。
たぶん、蔵に住み着いている菌だと思います。
それに対してもちゃんと見ている。
上手く働いてくれよと・・。

こうゆう見方をする日本人ってすごいなあと思います。

要するに、微生物との共生であり、自然を受け入れ、活かしています。

幕下という位は、関取になる前なのですが、でも、幕下がいなければ相撲興業が出来ませんし、また、そこから関取に上がってくる位置だからこそ、その幕下時代を経なければ、耐えなければ、一人前にはなれないのですよね。
幕内と幕下という厳しい制度が作って有る訳ですが、だからこそ磨かれるのですね。

そうゆう言葉を持ってきて、名もない菌の名前に付けたと言うセンスはすごいなあと思います。

日本酒を売る事と同時に色々と教えられます。
ありがとうございます。




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by happy-breeze | 2010-05-23 18:20 | 日本酒


日々の出来事や想いを、そして新着情報や蔵便りを書いています。
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