描いたものが好まれるのか。
好まれるものを描くのか。
画家の悩みです。
ワインも同じだと思います。
売れるとされるモノを造るのか。
造ったモノが評価されて売れるのか。
好みって言葉、こうして見ていくと中々やっかいなシロモノでした。
ここのところ、ようやく、当酒屋慶風オリジナル企画の「木花(このはな)特別純米酒」にご理解を頂けるようになりました。
市場の売れ筋的な商品ではないのですが、ご理解を頂くと、正に好みの酒としてお飲み頂けます。
これでよかったと思っています。
好まれるモノを描いてもらって仕入れるのではなく、造り手の想いが反映されたお酒が評価されて売れていく。
つまり、ここにあるのは、飲み手である消費者さんと造り手が「想い」で繋がったことになります。
好みの一致をみた訳ですね。
なぜ、画家の方を例にとった話を書いているかというとですね。
今ではもう世界的なレベルにあるとされるある画家の方が描かれた、英語とドイツ語で書かれた詩と絵があるのですが、その詩を先程頼まれて訳してきました。
ちなみに、その方も同業の画家さんです。
そして世界的になられた画家さんととても親しい間柄。
その詩の内容を伝えたら、ものすごく喜ばれました。
え、何が書いてあったの?
それは秘密。
だってこのお二人だけに分かる内容が詩にしてあったのですから。
ちなみにドイツ語は全く分かりませんでした。
英語の方も、ちょっと解釈が微妙な感じの書き方です。
何と言っても「英語で書かれた詩」ですからね。
聞いてみると、ドイツに12年滞在されておられたそうです。
そうゆう方でなければ書けない英文でした。
ほんと、芸術家って、感性の趣くまま、表現されるのですね。
私もちょっぴり嬉しくなりました。
そして、良い勉強をさせてもらいました。
ありがとうございました。
(補足の補足)
何だか、書き方がわざとらしいなあと思いましたので、ちょっと補足します。
単純に、「ねえねえ、これ見て、これって何て書いてあるの。」
その程度の話ですから。
何せ、もう普通にビッグネームが口に出る方なので、こちらもいつの間にかその気になってしまいます。(同じレベルにいるような錯覚をしてしまいます。)
一介の町の酒屋が、全く知らない世界のお話を聞かせてもらっています。
そうゆう意味で、とても勉強になりました。