酒屋慶風・丸又商店 横地準 の店長日記



<   2013年 08月 ( 19 )   > この月の画像一覧


日本酒の上質な味わいとその価値とは何だろう。(その3)

日本酒の上質な味わいとその価値とは何だろう。(その3)

(続き)

高級な日本酒。
ちょっといい日本酒。

それは、大吟醸。
そして、純米吟醸。

となります。

この吟醸というお酒は、イコール香りのよい日本酒というイメージがあると言っても良いでしょう。
そして、とてもスムーズな飲みやすさ。
ちょっと冷やして飲む酒。

そして、「わ~、美味しい」と思わず笑みがこぼれる酒。

こんなイメージでしょうか。


特に問題でもあるのですか?

いえ、何もありませんよ。


但し、吟醸という捉え方。
それが画一的である必要もないのです。

ここで一番の捉え方の違いは「香り」です。

吟醸酒の香りは、通常「吟香」と言います。

この言葉は、「造り手が日本酒を吟味して醸した結果、普通のお酒よりも良い香りがした。」
それが、吟醸のお酒の香り。
つまり、吟香です。

と言うことは、この「良い香り」の捉え方もかなり幅が広いことになります。
吟醸というカテゴリーに入るお酒で、「へえ~、良い香り」がするねえ。
「ばあ~と、すごく香るという感じではないけれど、何だろう、落ち着いた感じの良い香り、こういうのは何かに例えてはいけないような気がする。」

コメントして、何かに例えてしまうと、その言葉に気が行ってしまいます。

誘(いざな)ってくれれば良いのです。

そういう香りもやはり「吟香」なのです。


しかし、この手のお酒は「香り」がとぼしいと判断されかねません。

ここにも又、伝わらないもどかしさ。
市場の壁が立ちはだかります。


尚、こうして書いておりますが、今までに出来上がっている「吟醸」というイメージを否定しておりません。

これはもちろん素晴らしいことですから。

一般論として
普通のお酒以上に、より吟味して醸したお酒が、まあいわゆる高級品といいますか、「吟醸酒」となる訳ですが、その捉え方が「酒屋万流」であれば良い訳です。


但し、こういうことが、上手くカテゴリー別に分けられない。
同じ「吟醸」というカテゴリーで、こういう違いがありますとお伝えするしかない。

まあ、致し方ないですね。




2013.08.26





[PR]
by happy-breeze | 2013-08-28 07:06 | 日本酒

日本酒の上質な味わいとその価値とは何だろう。(その2)

日本酒の上質な味わいとその価値とは何だろう。(その2)

(続き)

飲み手である消費者さん。
ここ(この方たちが形成する市場)で、良いねえこの酒。
いやあ、旨いよ。
落ち着いている中に、深みのある味わいが何とも言えないねえ。
良いよ、こういう酒。

四合瓶で5千円。
う~む。
高いなあ~。

でもこの酒なら、お金を出して、何かの機会に自分が飲むよ。
あるいは、ちょっと落ち付いた席に持っていくとぴったりだなあ~。

今までだと、そんなに高い酒は自分で買うなんて無かったからね。

もう、お酒の好きなあの方に贈る。
そういう商品だったからね。

これは違うね。
自分が飲むよ。

もちろん、贈答用にも良いけれど。



数年後、こんな会話が聞こえてくる。

そんな気がします。




[PR]
by happy-breeze | 2013-08-27 21:16 | 日本酒

日本酒の上質な味わいとその価値とは何だろう。

日本酒の上質な味わいとその価値とは何だろう。

日本酒の高級品と言えば、言わずもがなで、「大吟醸」と答えが決まっています。

金賞というお墨付きが付けば、認知された高級品ということになります。

しかしながら、ここ数年、画一的なそういう味わいではなく、別の表現と言いますか、日本酒の上質な味わいに取り組もうとされている蔵元さんがおられます。

そこに横たわっているのは、華やかな香りに価値を求めていません。
今までの高級品というイメージではなく、高いけれどその値段に値する味わいを探究していこうとする姿勢。
求めようとしているもの、伝えたい想い。
それは、上質感とでも言えばいいのでしょうか。

中々、表現として上手くお伝えできませんが、まあ、そういう取り組みをされている。
そういう杜氏さんがおられます。

四合瓶で5千円。

もう今までの日本酒の市場であれば、暮れの贈答品でしか売れないと言いますか、う~む。

つまり、ご自身(消費者さんご自身)が飲みたいと言うお酒ではないといいますか。
ここの辺りが、造り手さんの悩ましいところのようです。


仮に、ワインですと、750mlで5千円の商品は、ワインファンならば自ら飲むために購入されます。
そりゃあ、そういう美味しいワインをお金を出して飲みたいという、当たり前の消費行動です。

ところが、日本酒はこの価格帯ですと、ちょっと様子が違います。

そりゃあ、若い造り手さんからすれば、忸怩(じくじ)たる思いがあるとでも言えばいいのでしょうか。
(ちょっと意味合いが違うかな。)


別にワインのように、1本 10万円もする日本酒を造ろう。
ということではありません。

いや、そうではなくてですね。
ここで言わんとしていることは、う~む、お客様ご自身がですね、そういう日本酒なら、5千円払って飲みたい。
と思ってくださる味。

それは、決して派手な、向こうを張るような味ではなくて。
う~む。

中々上手くお伝え出来ませんが、
ハイ。
まだ、ホンの一部ですが、こんな感じの取り組みが始まっています。




(続く)



2013.08.26












[PR]
by happy-breeze | 2013-08-27 19:53 | 日本酒

日本酒を試す時(その2)

日本酒を試す時(その2)

前項の続き

試飲の時に空気を入れたい時

それは香りの含み香を感じたい時です。


ちなみに日本酒の香りは 3つに分けられます。

立ち香

含み香

戻り香

です。


あの「ズルズル」っとまでは行かないですが、
え~と、「ス~」という感じで空気と一緒に試す酒を口に入れるとその後で鼻に抜ける時に「香り」を感じやすくなります。
「含み香」です。


これは、よく香るとか香らないとかという基準で見るのではなく、その酒を飲んだ時に感じよく感じるかどうかというような、う~む、イメージに寄与してくれていると言いますか、そんな見方で行います。

ああ、これも私のやり方です、いや捉え方です。


「戻り香」は、やはり多少はお酒を飲みこまないと無理ですね。
試飲だけでは。

それと、戻ってくるまでに少し時間が掛かります。

しかし、昔の造り方。
え~、「生もと仕込み」や「山廃仕込み」のようなお酒で、まだパワフルな状態の時に、そう、ふっと戻ってきたりしてくれます。

飲んでいるその時に、突然に戻ってきます。
別に、何かが香る訳ではないのでしょうが、そう、戻ってきたと感じる場合があります。
いい意味で、良い酔いに気持ちがホッとします。

その時に、良い意味で「香り」を感じる。
(もしかすると錯覚かもしれません。)
それが「戻り香」


今はもう、
「戻り香」?
そんなのありませんよ。
って感じになりましたね。


気持ちよく飲む。
気持ちよく酔う。

そうなるお酒が美味しい酒。


何でしょう。
理屈ばっかり書いていますが、要するにそういうことなのです。

日本酒は。




2013.08.26





[PR]
by happy-breeze | 2013-08-26 21:14 | 日本酒

日本酒を試す時(その1)

日本酒を試す時(その1)

最近はそれ程でもないようですが、ちょっと前まで、日本酒を試飲する時に、「ズルズル」という音を立てながら行う方が多くおられました。
空気と一緒に吸い込むように・・。

そして、吐くときも、バッと勢いよく出します。

傍から見ると、何か「プロ」って感じです。

これは、思うに、そばの食べ方からヒントを得てそうなったのだろうか。
何て思ったりしました。

こういう器用なことが出来るのですね。
日本人は。


ちなみに私、「そば」はすすれますよ。
日本人ですから。

でも、あの「ズルズル」っていう試飲の仕方は行いません。


ただ、もう普通に口に含むだけです。
ただ、多少は口の中で、もごもごしたりして、いわゆる「ころがし」たりはします。

まあ別に、その酒の味をより分かろうとするためにあのようなやり方があるのでしょうから、致し方ないとは思います。

で、昔は私もそんなやり方にチャレンジしました。
ですが、余計に分からなくなったように感じたので、すぐに止めました。


ああ、これ私の個人的な意見ですから。

あのやり方をすると、とても日本酒の味が分かる。
試飲はやはりあの「ズルズル」ってやるのが一番だね。
よ~く分かるよ。

という方は、もちろんおられると思いますので。
ハイ。


(続く)



2013.08.26






[PR]
by happy-breeze | 2013-08-26 20:51 | 日本酒

シャトージュン・セミオン2012入荷しました。

d0155465_8182683.jpg(山梨県)シャトー・ジュン セミヨン 2012 白 750ml
 入荷しました。

八ヶ岳の麓、白州町において垣根式で栽培されているセミヨン。
品種単独の辛口スタイル。
酸はしっかりとしていて、切れの良い辛口の白ワインです。

今回(2012)は、ちょっと辛口よりで、香りは控えめですが長期熟成に耐えられそうなワインです。
(醸造責任者) 仁林さんからは、そんなコメントを頂きました。


しかし、山梨県産のセミヨン種100%の商品は、もしかするとこれだけかもしれません。

フランス・ボルドー地方で使われるこの品種ですが、やはり単独という使われ方は少ないと思います。
まして日本ですからね。
100%の商品は貴重だと思います。

でもこういう商品を出しているということは、いや、ある意味すごいことですよ。
だって、既成概念からすれば、セミヨン種100%は厳しいだろうってね。
成りますものね。
そう、他人から意見されたりしておられるでしょうから。

それをあえて造っている。

こういう姿勢は、物事を自らの価値基準で行っていることを証明していますね。
ここの造り手さんは。

そして、それに応えられている葡萄栽培者の方も、いや、素晴らしい。

そんな山梨の白ワインです。
ぜひ、お試しください。
よろしく、お願いします。

http://hybreeze.net/SHOP/07071002.html



2013.08.25





[PR]
by happy-breeze | 2013-08-25 17:51 | ワイン

日本酒の価値(その6終り)

私が思うのは

これからは色々な工夫された「ひやおろし」があっても良いのではないでしょうか。

一番は、その酒質と保存熟成の成果を「秋」に出す。

ここがその蔵元さんの腕の見せ所。

昔は「秋あがり」と言っていたんですが、今は少々ニュアンスが違っています。
と説明文を付けてね。
造り方、設備、保存方法等々。
でも、熟成して美味しくなるという部分は変わらないのですよと。


そういう、現代における「ひやおろし」のプロモーションを考えていくべきではないでしょうか。

ハイ、業界全体で。


(終り)



[PR]
by happy-breeze | 2013-08-22 19:30 | 日本酒

日本酒の価値(その5)

日本酒の価値(その5)

私、難しいことを言っているのではありません。

その反対です。

汎用性のある日本酒の姿。

これこれのお酒には、こういう料理が合いますよ。

そういう理屈ではない飲み方が出来るのが、日本酒本来の姿です。

冷やでよし。
燗でよし。

酒の肴は、合えば、ちょっとしたものがあれば良し。

この酒、旨いねえ。
って言いながら飲めばいい訳で。

決めつけられるような
押し付けられるよな

そうじゃない。
自分本位の、そう自分の飲み方で美味しく楽しむお酒です。


そういう特性の姿の、本質的な部分が、この「秋あがり」という現象になって表れている。
(いや「いた」という過去形かもしれませんが・・。)
それを「ひやおろし」という状態で飲むこと。
それが日本酒の醍醐味の一つです。


伝統的な造り方をした日本酒にある姿です。

そういう伝統的な日本酒は、おおらかです。

自分の好みの肴と一緒に楽しめますから。

これが日本酒本来の価値だと思います。

「秋あがり」という現象は、日本酒の原点を見せてくれている。

しかしながら、
現代の日本酒のすべてがこの「秋あがり」という現象になっていなくても良いじゃないですか。


しかしながら、この理屈だけは伝えて頂きたい。

だって、原点なのですから。


(続く)




2013.08.22




[PR]
by happy-breeze | 2013-08-22 18:54 | 日本酒

日本酒の価値(その4)

日本酒の価値(その4)

ひやおろし

秋あがり

この2つはセットである。

これを譲らずに伝える。

まあ、おそらく正論だと思います。

正論が通らないのが世の常なのは分かっています。

でも、ここで頑固親父をやらない訳にはいきません。

但し、これが本来の日本酒の姿である。
何ていうことを主張したい訳ではありません。

そういう造り方をしてきた伝統があるからこそ。
日本酒の価値があるのです。


なぜ、「ひやおろし」をプロモーションするのに、「秋あがり」という概念をそれほど言わなくなったのか。

ただ、言葉だけをイメージとして使うだけで、そんなことを強調すれば、今の機械化された多くの日本酒では、その味わいの違いが伝わらないから。

でもね、これって反対だと思うのです。

そうではなく、日本酒の姿を知ってもらう、とっても良いチャンスだと。

昔からの価値観。
杜氏という職人技。

但し、現代に於いては決してすべてがそのような造り方になってはいない。

これ、堂々と言えば良いじゃないですか。

だって、誰も昔のような価値だけを有難いとは思っていないでしょう。

いや、昔ながらの酒造りを行っているとは思っていないでしょう。


(続く)





[PR]
by happy-breeze | 2013-08-22 18:31 | 日本酒

喫茶去という言葉に出会いました。


喫茶去

という掛け軸に出会いました。

「きっさこ」と読むのだそうです。

なんで、最後の言葉が「去る」なの?

落ち着いてお茶できないじゃない。

聞くと
何でも、禅の言葉なのだそうです。

そして、意味は「去っていく」ということではなく
この「去の字」は喫茶を強調する助辞なのだそうです。

「お茶を一服如何ですか」とか
「どうぞお茶でも召し上がれ」と云う程度の意味なのだそうです。

でも、これだけなら何もないですよね。

何でも、お茶の世界では有名な言葉らしいのですが、知らなかったので恥も外聞もなく聞きました。

で、やはり「禅」の言葉ですね。
調べてみて、ハイ。
意味が深かったです。


そういえば、前にもこの文字の掛け軸をどこかで見たことがあるぞ。
その時は、気にもかけなかったけれど。


やはり、物事は出会う時に出会うように出来ているのかもしれないなあ~。


分け隔てなく人をもてなす心。


ハイ、心掛けたいと思います。

ありがとうございました。
出会いに感謝します。


2013.08.21




[PR]
by happy-breeze | 2013-08-21 09:59 | 個人的な見方


日々の出来事や想いを、そして新着情報や蔵便りを書いています。
リンク酒屋慶風&丸又商店
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
熟成とブレンド
at 2016-04-08 21:21
酸度3.3の酒
at 2016-04-02 22:00
伏見の酒
at 2016-03-27 15:17
ロゼワインの飲用温度
at 2016-03-21 10:09
長い間、このブログに何も書け..
at 2016-03-20 11:49
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧