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酒屋慶風・丸又商店 横地準 の店長日記



イタリアワインはとっても自由

今日5月13日(木)、イタリアワインの輸入会社さんの展示会に行ってきました。
幾つか試していると、ちょっと疑問が浮かんだので訊ねてみました。
この品種は、こうゆう特徴だと思うけれど、これこれこんな風に感じるのと、それからこのワインはいわゆるバリック(樽)がかなり利かせているけれど、味わい的にこれこれこう思うのですが、どのように捉えればいいのですか。

おっしゃることは分かります。
ただ、イタリアの造り手はとっても自由な発想でワインを創ります。
この品種の特徴はこれこれと日本で言われているようなことを意識していません。
こちらのワインは、バリックを利かせているのに、・・・、お尋ねの意味はよく分かります。
しかし、こうゆうワインを創り手が想いの中で造っています。

こちらのワインを飲んでみてください。
バローロです。
そして、こちらを試してください。
うん、この香り、かなり珍しいですね。
初めての感じですね。
柔らかい印象だけれど、う~んヤギか羊の乳の香りが混ざっているような・・・。
この品種は、古代からの品種なのですが、最近復活させたのです。
へえ、そう言われれば、ぶどうの果実香というより原生している何かの果実のような気がしないでもありません。
飲むと、あれ、軽やかですね。
す~と、舌を通ります。
でも、薄いというのでもないですね。
酸味がちゃんとありますね。
それも、くどく感じない。
タンニンは少なそうです。
一見するとフランスのボジョレーワインに近いような、でも、もっとしっかりした酒質を感じます。
もう、日本で教科書的にお勉強したワインの概念なんか必要ないですね。
感性を研ぎ澄まさなければね。
そして、食べる料理との相性とか何とかもこうなると自由ですね。

今日はとても良い経験をしました。
とても勉強になりました。
うむ、この勉強という考え方がいけませんね。
もっと、ラフに捉えて身体で感じないと・・。

しかし、どのワインも品質的に悪いものは一つもありませんでした。
よく、自由な発想だとかいって、とても奇異なものを、どうですかとかいわれても困るし、
それがゆえに可笑しな酒質になっているものまで、これが自由な発想から生まれたワインです、とか何とかは願い下げですからね。

本当に今日はありがとうございました。
# by happy-breeze | 2010-05-13 19:57 | ワイン

雪中貯蔵酒 純米吟醸『鮎』ご予約受付開始

雪中貯蔵酒 純米吟醸『鮎』ご予約受付開始_d0155465_1531384.jpg

(蔵元さんの便り)
2010年雪中貯蔵酒 鮎が無事雪室に収め熟成の眠りにつきました。
…2010/2/17
2010年の年明けよりシンシンと降り続いた雪は昨年と打って変わって大雪となり、雪室を作るには最適な環境となりました。今年も温暖化で降雪量が少ないと言われていましたが、写真のように十分な雪の中でしばしの熟成の眠りにつきました。6月下旬まで自然の冷蔵庫で熟成の時を待ちます。
雪中貯蔵酒 鮎としての発売をお楽しみお待ちください。


雪中貯蔵酒 純米吟醸『鮎』ご予約受付開始_d0155465_15251390.jpg

雪中貯蔵酒 純米吟醸『鮎』

720ml  ¥1,995円

入荷予定は、7月上旬です。

雪中貯蔵ならではの柔らかさと適度な 初々しさを感じるお酒です。

只今、ご予約を受け付けています。

商品ページはこちらから
# by happy-breeze | 2010-05-12 15:25 | 日本酒

居酒屋さんの閉店

齢80歳のおかみさんがカウンターだけの居酒屋を経営されていたのですが、体調を考えて一旦店を閉めることになりました。
今日は、常連さんがお別れ会を開いてくださるそうです。
30年以上も通っている方もおられて、みなさん、さみしいとおっしゃっておられるそうです。

店と客の人間ドラマがここにはあります。

お酒を飲む場所とは、かくも素敵な場所なんだなあと思いました。

長い間、お疲れさまでした。
ありがとうございました。
# by happy-breeze | 2010-05-10 16:06 | 個人的な見方

ひょっこり私服で

今日は、あるお客さまがいらっしゃいました。
商品を購入しに来られた方ではありません。

この方は、以前(たしか2年位前かな)当店に飛び込みである営業にこられました。
年格好から50歳台の営業マンなのに、何だかぎこちないやり取りに、私が聞きました。
もしかして、こうゆう仕事は初めてですか?
ええ、そうなんです。分かりますか。
よかったら、社長、色々と教えてください。
とおっしゃいます。
それから、ご自身の事情を話されました。

そこで、ポイントを伝授しました。
(えらそうに書いてゴメンナサイ。)

とても、喜ばれて、「いやあ、ホント、一生忘れられません。」
と言って帰られました。

その後、一年ぶり位に、ひょっこり私服で「覚えてますか。私、分かりますか。」と言って入ってこられました。
ああ、覚えていますよ。
あの時は、ありがとうございました。
いえいえ、とんでもない。上手くやっておられますか。
実は、やはりあの仕事は私には無理でした。
今は、これこれこうゆう事をやってます。

そうですか、上手く行くといいですね。

そして、今日。
それから1年位経つかな、又、ひょっこりと私服でいらっしゃいました。
同じ仕事をしておられました。
ちなみに、私と同じ年の方です。

世間話をして時間をつぶしていただいたのですが、こうゆう出会いもあるんだなあと、不思議でもありますが、でも、世の中で起きている現象に対して、やはり視点はよく似ていますし、だからこうしてお越しになったのでしょう。

数字だけの世界にはない、日本の日本人同士の誠のふれあいだと思います。

日本は本来、お互いを助け合い、信頼しあう社会だったのです。

たった一度の飛び込み訪問。
その人物が、御礼を兼ねてこうして訪れて頂ける。
人の世は、社会は、こうして作られてこそ本当に成り立っていくと思います。
# by happy-breeze | 2010-05-09 15:40 | 個人的な見方

平成11年度「小笹屋竹鶴 純米大吟醸原酒」

平成11年度「小笹屋竹鶴 純米大吟醸原酒」

蔵元さんが当時の思いを語っています。
「出来てきた時の印象は、筋は悪くないものの、いかんせん線が細いという印象でした。
その時、今販売するのは早すぎる。しっかり熟成させ、隠れている味が出てきてから飲んでいただいた方がいい、そう感じました。
月日の経つのは早いもので、この春で貯蔵10年を迎え、ようやく飲み頃だと言えるようになりました。
10年を待った甲斐があると言ってもよいのではないかと思う味になりました。
10年前と変わらないことは何か。変わったのは何か。
そして、10年という時間をかけたからこそ備わる味の奥行き、深み、まろやかさ、その個性。
とても意義深い商品になったと思います。」

10年の趣はどのように変化してくれたのでしょう。

まだ、商品ページを載せておりませんが、このブログを見てご興味のある方は予約を受け付けますのでご一報ください。

720ml 6,300円(税込)

お問い合わせメールフォームをご利用ください。
# by happy-breeze | 2010-05-08 15:56 | 日本酒


日々の出来事や想いを、そして新着情報や蔵便りを書いています。

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